猫シッターが教える!猫を危険から守る家の有害アイテム10選|キャットシッター・ペットシッター視点で解説

キャットシッター目線で見る「家に潜む猫への危険」とは? 猫は好奇心がとても強い動物。普段人間が何気なく使っているものでも、猫にとっては命に関わる危険アイテムになることがあります。 たとえば、観葉植物の中には猫に有害な種類が多く、また台所やお風呂場に置かれている洗剤や芳香剤などの化学物質も、誤って舐めてしまうことで中毒を起こすリスクがあります。 キャットシッターの視点では、「飼い主さんが気づかない日常のリスク」を事前に把握して、猫が自由に動き回る空間を安全に整えることがとても大切だと考えています。 見過ごしがちな家の中の危険アイテム10選 チョコレートや殺鼠剤など、明らかに危険なアイテムは誰もが知っていると思います。でも今回は、普段あまり気にしていない、日常的に目にするアイテムが実は猫にとって危険な場合について解説します。ぜひ参考にして、猫ちゃんを守る環境作りに役立ててください! 1. ユリの花 ユリは一般家庭に頻繁にあるわけではありませんが、猫にとって深刻な毒性を持つ植物です。極微量の摂取でも致命的となり、花、葉、茎、そして花粉もすべて有害です。猫が体についてしまった花粉を毛づくろいで舐めるだけでも危険です。ユリを食べると24〜72時間以内に腎不全を引き起こし、適切で緊急の治療が必要です。猫を飼っている家庭では、ユリを家に置かないようにしましょう。 2. デンタルフロス ミントの香りが気になって、デンタルフロスを噛んだり飲み込んでしまうことがあるかもしれません。しかし、これは線状異物と呼ばれる問題につながります。体内に入ったデンタルフロスは腸内で絡まり、腸管の損傷や穴があく恐れが高まります。最悪の場合は、外科手術が必要になることもあるので、必ず保管場所に気をつけましょう。 3. ミシン糸や針 デンタルフロスと同様に紐は有害である上、針付きの糸はさらに危険です。針は消化管内で引っかかってしまい、炎症や破裂の原因になります。裁縫キットはしっかり密閉し、猫の届かない場所に保管してください。 4. ゴムバンドとヘアゴム ゴムバンドやヘアゴムを見ると遊び始める猫も少なくありません。しかし、遊んだ後でどこにいったのか分からなくなることも…。猫が誤って飲み込んでしまうと、腸内で絡まったり、線状異物の問題を引き起こすことがあります。見守りながら遊ばせましょう。 5. ビニール袋 猫はビニール袋のカサカサ音が好きなことが多いですが、これが窒息や絡まりのリスクを伴うことがあります。袋の取っ手部分に頭が入るとテンパってしまい、絡まりが悪化することも。また、飲み込むと腸閉塞の原因になる恐れがあります。ビニール袋は猫の届かないところに置きましょう。 6. 電気コード コードを噛む猫を見たことはありませんか?電気コードは感電や火災事故を引き起こすリスクがあります。コードを隠したり、コード保護カバーを使うことでニャんと予防できます。 7. アロマオイル エッセンシャルオイルには意外な落とし穴があります。オイルが猫の被毛に付着してしまうと、舐めた際に体内に取り込まれ、肝臓に負担をかけます。特に猫はエッセンシャルオイルの代謝が苦手で、肝不全を引き起こすリスクがあります。また、一部のオイルは嗅覚刺激も招きます。猫がアクセスできない場所で使うか、控えることをおすすめします。 8. ヒマラヤンソルトランプ ヒマラヤンソルトランプは見た目はおしゃれですが、猫が舐めてしまうことで塩中毒を引き起こす場合があります。塩中毒により、嘔吐、ふらつき、けいれん、最悪の場合は死に至ることも。猫の手の届かないところに置きましょう。 9. 硬貨(特に1円玉) 猫が硬貨を飲み込むことは稀ですが、特に1982年以降に製造されたアメリカの1ペニー硬貨は亜鉛を含んでおり、これが猫に悪影響を及ぼします。胃酸で溶けた亜鉛が血液に吸収されると、赤血球や内臓にダメージが及ぶ可能性があります。小さな硬貨は猫が誤飲しにくい環境づくりを心がけましょう。 10. ゴミ箱 ゴミ箱自体は無害ですが、中身には危険が潜んでいます。例えば、鶏の骨、バッテリー、デンタルフロス、硬貨なども混ざっています。ゴミ箱を倒されないようにフタ付きのものを選び、猫が開けられない位置に設置しましょう。筆者の愛猫も若い頃にゴミから硬貨を見つけて飲み込んでしまい、手術に至った経験があります。   在宅猫シッターが実際に注意している危険アイテム一覧 Fluv に登録する在宅型の猫シッターは、訪問時に猫の生活環境に危険がないかもチェックしています。特に次のようなアイテムには日頃から注意しています: 電源コード・延長コード:噛んで感電の危険 アロマオイルやディフューザー:猫にとって有毒な成分を含む場合あり ヒモ状のおもちゃ・ゴム・輪ゴム:誤飲のリスク キッチンの食材(チョコレート、玉ねぎ、ニンニク) 脱衣所の洗剤・柔軟剤・芳香剤 また、高所に置かれた不安定なものや割れ物なども、猫がジャンプした拍子に落としてしまう事故が起きがちです。 ペットシッターに依頼することで防げる日常のリスクとは? 旅行や出張などで家を空けるとき、「うちの子、大丈夫かな?」と不安になりますよね。そんなときに頼りになるのが、Fluv の在宅ペットシッターサービスです。 🐱 Fluv の猫シッターなら… 猫の性格や生活スタイルに合ったケアを提案 有害なアイテムや環境リスクの確認 体調や行動のちょっとした変化にも気づいて対応…